「3Pだな。ほらよくAVとかであるじゃん。
バックからやってる男がいて女はもう一人の男のものをにぎったりとか・・。あんな気分で遠くの東京タワーをつかむ感じ。」
「スーパーイマジネーションがいるね。」
「ちょっと燃えるな。」
「してみる?」
場所選びはアオカンらしく行き当たりばったり。近すぎてもダメ、遠いと冷める、
そそりたつ東京タワーを仰ぎ見る感じがいいということになって麻布界隈を歩く。
Fさんは欲望が盛り上がってきたのか、ものかげで軽く襲ってくる。

軽くあしらい何ヶ所かダメ出しをしたあと、
東京タワーから数100メートルはなれたところで手頃な雑居ビルを発見。
このあたりは古いビルやマンションも多くて、
そういうとこはオートロックじゃないから住人のフリをして
すんなり裏手にまわる。ビミョーに住居侵入罪。
いまどき珍しい鉄骨むき出しの階段をヒールの音がしないよう、
つま先でそーっと昇っていく。
だんだんと地面から離れて行くコワさと、
興奮がまじりあって鼓動が早くなっていくのがわかる。
「おーっ!」
という息を殺したFさんの感歎の声が聞こえた。
そこは屋上。目の前にはそそりたつ東京タワー。

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