


H君の顔をみると、あの穏やかな顔はいまや雄の顔に豹変していた。
私をターレから抱えおろすと、無言のまま車へ。
こみ上げているであろうモノを堪えながら、駐車場の屋上から出口に車を向け、
螺旋状に続くスロープをスピードあげて運転するH君がいとおしくなる。
駐車場を出ると、そのまま隣の魚河岸に潜入。魚河岸にとっては真夜中にあたる時間、人っ子一人いない。
薄暗い河岸の奥へと進んでいくと、目の前がパァーと開け運河が広がる。
向こう岸の明かりと行き交う屋形船がキラキラと光るリバーサイド。
H君は車を止めもう辛抱ならないとばかりに、車を降りた私をそのままドアに押し付けた。激しいキスの嵐。
H君の舌がノドの奥にまで侵入してきて、私の口端からは二人のブレンドされた愛雫が垂れた。