さてさて、はじまりましたTOKYO狩猟部の「TOKYO狩猟部」。TOKYO狩猟部とは、東京周辺の自然環境が近年とみに改善されつつあるということを、自らのカラダを張って実証しようという、非常に高尚で実践的なネイチャーエコロジカルロハスオシャレ活動である。まあ、わかりやすく言うと「お金をかけない食いしん坊万歳!」だあね。
で、第一回目の「狩猟」は、誰もがよく知っている「潮干狩り」。最近の東京近郊の潮干狩り場は、九州などで採ってきて撒いた貝を採らせて「○○g○○円」みたいなところが多いようで、これではほとんど「買う」のと変わらない。正直言って、つまらんのよ。TOKYO狩猟部が通う漁場は入漁料さえ取られない、まんまの海。もちろん、採取する貝の重量制限などありゃせん。そんな場所が東京近郊にあるのか?あるんですね。場所の詳細は書けませんが、最寄りの駅は東京駅から30分もかからないとこ、とだけ書いときましょ。
いざ海へと向かうTOKYO狩猟部の面々たち
4月半ば以降の本格シーズンに先がけ、よく晴れた4月のアタマ、月齢が「新月」の日に行ってまいりました。今回の狩猟メンバーは、計8名の大所帯。冬の間は「狩猟」が休眠状態になっていたので、今年初の本格的狩猟に、みんな「狩猟本能」全開です。
クルマで行けるところまで行って、そこから30分ほど歩く。管理された潮干狩り場ではないので、売店はもちろん、近所にはトイレもなし。干潮時間の1時間ほど前(朝10時頃)に現地に着くと、すでに地元の人やプロの貝採り師たちがザクザクやってます。プロ連中は腰上まで水に浸かる「海」に入って、大型のジョレン(通常の管理された潮干狩り場では禁止されてる道具)を使ってます。
TOKYO狩猟部が使う道具は100均モノが基本です
私らが持っていった道具は、こんな具合。熊手、網袋、軍手などなど、どれも「100均」で手に入るモノばかり。変わったところでは、カマと醤油差しに入れた塩でしょうか。この使い方は後ほど。
潮干狩りは、基本的には「大潮の時の干潮時」にやるものだということは、知ってますよね?潮は、月が満月か新月の前後に大きく満ち引きをします(=大潮)。そして、1日のうちで大きく潮が引く時を「干潮」、満ちる時を「満潮」と言います。大潮の日の干潮時には、十戒や珍島物語のように(?)潮が大きく引いて「瀬」が現れるのです。ってことは、別に春や初夏でなくても、満月や新月の時ならば潮干狩りはできるのか?答はYESでありNOです。
細かい説明は省きますが、例えば12月あたりの大潮の日に干潮時間を狙っていけば、ちゃんと潮は引いていて瀬も現れてはいます。ただ、いかんせんその時刻は夜中の12時あたりだったり。そんな時でもプロの貝採り師は活動しているようですが、寒風吹きすさぶ冬の海で、しかも真っ暗な真夜中に、私は潮干狩りなんかしたかありません。
Copyright © 2008 Nimaigai. All Rights Resreved.