Illustration by SATOMI.

東京には海も山も川もあり、じつは狩猟場の宝庫。しかし山は別としても、海は「東京湾」、川は「多摩川」という昭和40年代の高度経済成長期には「公害/環境汚染」の代名詞のように取り上げられてきた場所。食べられる獲物なんているの?とお思いでしょうが、じつは、ここ十数年で環境改善が進み、多摩川などは「鮎の復活」も言われて久しいのです。ということで、今回は「23区内多摩川」特集!多摩川はその上流をたどっていけば奥多摩、秩父という豊かな自然の中に入っていくわけですが、下流は、お隣の川崎市との境界線として世田谷区、大田区を流れていき羽田空港脇を経て東京湾に注ぐ、いわゆる「都会の川」。そんなところで、こんな食材が獲れてしまう!というご報告を、皆さまにお届けしましょう。

まずは、テナガエビ。イタリア料理でパスタの具材としてよく使われているあのテナガエビ!と言いたいところですが、あれはアカザエビという深海に棲む種類で、まったく別物。こちらのテナガエビは淡水〜汽水域に棲んでいるエビです。でも、こちらも美味い!パスタの上にお飾り程度に乗ってるやつより断然美味いと思うなぁ俺は。

こんな感じのカンタンな釣りです

テナガエビは川岸の近くにあるテトラポッドの間や岩陰に棲んでいる。そんな場所にタモ網を伸ばしてガサガサとやっても獲れますが、テナガエビは「釣り」の対象としても好まれます。東京では、この釣りのマニアがけっこういるみたい。前回の「アナジャコ編」でも書いたように、TOKYO狩猟部ではいわゆる「釣り」と距離を置いているところがあるのですが、テナガエビ釣りはなぜか「受け入れて」います。なぜ?子供の頃、近くの池にクチボソ釣りに行った時のような簡単な仕掛けでできちゃうからかな?

釣り上げられたテナガエビ。挟まれるとそこそこ痛い

「釣り」に関しての詳しい説明は専門家の人たちに譲りますが、1.5〜2mくらいの適当な竿に糸と小さなハリ(1〜3号)とウキをつければOK。エサはその辺を掘って出てくるミミズです。「お魚キラー」なんていう網の仕掛けを水の中に入れておいても、テナガエビは獲れちゃいます。でもこの仕掛けは「禁止」されてるところが多いのでご注意を。テナガエビはその名の通り、ハサミのついている「両手」だけが他の脚よりも異常に長い。見た目もキレイでカッコイイでしょ?

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