私は「狩猟」の王様は、「キノコ狩り」だと思ってます。山深く分け入るとなるとそうもいかないが、「キノコを採る」という行為は、基本的には子供でも簡単にできる。それなのに、ものすご〜〜〜〜〜〜く奥が深〜〜〜〜〜〜い。
Illustration by SATOMI.
フツウの図鑑やガイドブックに載ってるだけでも200種類近くはあるバリエーションを覚える難しさ・面白さ。季節の移り変わりによってはもちろん、年ごとの天候によって大きく変化する発生状況など、人間のチカラではどうにもならない「自然」を相手にする難しさ・面白さ。そして、我々の前にはだかる「毒キノコ」という、大きくて恐ろしい壁。
とにかく奥深く、大きな壁が立ちはだかる。そして、その「奥深さ」が道具や技術などの「人為」ではなく、すべて「自然」という存在そのものに依っている。う〜む、畏敬。ということで、いよいよ魔宮のような狩猟=「キノコ狩り」の特集です!
都会に発生して、誰にでも見分けがつくキノコとして春のアミガサタケを以前に特集しました。他にも、エノキタケを初めとする食菌が都会でも採れます。TOKYO狩猟部の活動主旨からすれば「東京で採れるキノコ」を特集すべきかも知れない。が、でもそれでは、いきなり「同定」(識別)の難しさを突きつけてしまうし、キノコ(狩り)の奥深さを感じてもらえない。
日の出直後に出現する「赤富士」(須走5合目から)
で、まずは、「キノコ/キノコ狩り」への興味を一気に爆発させてもらうために、「素人」でもカンタンに楽しめ、しかもキノコ狩りの奥深さが凝縮されている「聖地」=富士山でのキノコ狩りをベースに、今回と次回の2回にわたって特集します。私は東京西部に住んでいるので、下道だと2時間ほど、高速を使えば1時間で富士山に着いてしまうんだな。
キノコ狩りの入門場として富士山が最適なのは、次のような理由から。
(1)採れるキノコの種類が豊富である
(約250種類とも。ガイドブックに載ってるほとんどがある、という)
(2)キノコを鑑定してくれる「キノコ博士」が常駐している
(これは、キノコ素人にとっては非常に心強い!)
採ってきたキノコをこうやって並べて見てもらう
通常、素人のキノコ狩りは、自分がハッキリとわかる種類だけを探して採取することが多い。ナメコならナメコを、エノキタケならエノキタケを、という具合に。が、「キノコ」の持つ魔宮のような魅力は、美味しいといわれてるキノコだけでも7〜80種類はあるというバリーエーションの豊富さにあります。でも、あれもこれもとなると識別に不安が残る・・・。富士山は、この条件をみごとクリアしてくれるのです。
須走口5合目の山小屋・東富士山荘の「おやじさん&おかみさん」、富士スバルライン入口下にある土産物屋の「お母さん」は、ともに有名な「キノコ博士」で、採ったキノコを無料で鑑定してくれます。私らのキノコ狩りも、ここを起点として活動しています。
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